脱北者監督、都内で上映会

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共同通信
韓国映画「愛の贈り物」の一場面

 北朝鮮から1999年に脱北したキム・ギュミン氏(48)が監督を務め、北朝鮮での悲劇の実話を基にした韓国映画「愛の贈り物」の上映会が11日、東京都文京区の拓殖大で開かれた。キム氏も出席し「人々の苦しみや経験を共有し、少しでも北朝鮮の変化を促す取っかかりになれば」と語った。

 愛の贈り物は2019年に公開。大量の餓死者を出し「苦難の行軍」と呼ばれた90年代後半の地方で、脚に障害がある軍人の夫と妻、幼い娘を描く。北朝鮮当局幹部は出世の資金とするため家族の家を奪おうとし、ひそかに売春をして生計を支える妻を脅し、家族は徐々に追い詰められていく。