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共同通信
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【パリ共同】フランス紙ルモンドは13日、ノーベル文学賞作家大江健三郎さんの死去を速報で伝え、長年東京に駐在するフィリップ・ポンス記者による長文の評伝記事を電子版に直ちに載せた。ポンス記者は「戦後日本の知の歩みを希望と幻滅両面で体現した」と評した。
評伝は、大江さんが東京大でフランス文学を専攻し、同国の作家・哲学者サルトルを卒業論文のテーマとしたことなどに触れ、大江さんと度々行ったインタビューの発言を盛り込みながら、文学活動や知識人としての社会への取り組みを振り返った。