アカデミー賞、アジア系大躍進
「ネバーギブアップ」とヨーさん
第95回アカデミー賞授賞式が12日行われ、独立系「A24」制作のアジア系SF映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(略称・エブエブ)」が作品賞、主演女優賞、助演男優賞、監督賞などを含め7部門を制した。13日、ニューヨーク・タイムズが伝えた。
エブエブは11部門でノミネートされていた。アジア系として史上初めて主演女優賞に輝いたミシェル・ヨーさんは60歳。「女性の皆さん、盛りは過ぎたなんて誰にも言わせないように。絶対に諦めないで」と訴えた。助演男優賞のキー・ホイ・クワンさんは「インディアナ・ジョーンズ」などの子役で活躍したものの、役が回ってこず一時廃業。「夢は、信じるもの。私は諦めかけていた。皆さん、夢を持ち続けて」と涙を浮かべ、スタンディングオベーションを受けていた。
アカデミー賞を主催する映画芸術アカデミーは白人中心との批判を受け、メンバーの多様化を実施。今年は候補の間口も広げた。作品賞には「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」や「トップガン マーヴェリック」といった大衆受けした続編や「逆転のトライアングル」「ウーマン・トーキング 私たちの選択」といった興行成績の低い作品もノミネート。演技関連20部門のうち16部門で、初めて候補になった俳優がいた。
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