「結婚出産で減免」衛藤氏に批判

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共同通信

 自民党の会合で奨学金の返済減免を議論した際に、結婚や出産を条件とするような発言をした衛藤晟一元少子化対策担当相への批判が広がっている。有識者は「教育を受ける、妊娠出産の自己決定といった人権を無視している」と指摘。ネット上でも厳しい意見が相次いだ。

 党少子化対策調査会長を務める衛藤氏は13日、子ども政策に関する会合で返済免除制度の導入を主張し「地方に帰って結婚したら減免、子どもを産んだらさらに減免する」と述べた。

 G7広島サミットなどへの政策提言を目指すWomen7の国内グループ共同代表福田和子さん(27)は「産めない人、同性婚や選択的夫婦別姓の制度がないため結婚できない人はどうなるのか」と強調。「女性や子どもの人生が大切にされない国で、出産したいとは誰も思わない」と突き放した。

 都内の大学に通う女性は「一番たちが悪い。生き方を決めつけないで」と訴える。

 ツイッターには「自民党に少子化対策は無理」「女性を人間として扱っていない」などと痛烈な意見が続出した。