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共同通信
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「大阪都構想」の賛否が問われた2020年11月の住民投票で、自閉症がある娘に付き添って代わりに正当な理由なく投票したとして公選法違反(投票偽造など)の罪に問われた岩本典子被告(60)に、大阪地裁は15日、罰金10万円(求刑罰金20万円)の判決を言い渡した。矢野直邦裁判長は「被告が娘の用紙を投票箱に投入した行為によって投票の適正さが害された」と述べた。
公選法は障害者などの代理投票について、選挙管理委員会が認めた投票事務従事者のみができると規定するが、本人の意思表示がある場合に限られている。
岩本被告は判決後、取材に「(判決は)差別的だ」と批判し、控訴する意向を示した。