レイバーデーの7日未明にブルックリン区クラウンハイツで開催されたウエストインディアンデー・パレードの祭りで発生した死傷事件の被害者で、重体となっていたニューヨーク州法律顧問のケアリー・ギャベイ氏(43)が16日夜、死亡していたことが分かった。この事件での2人目の死亡者となる。
死亡者1人と負傷者3人が出た同事件で、ギャベイ氏は頭部に銃弾を受け、キングス・ホスピタルセンターに搬送され治療を受けていたが、昏睡状態に陥ったまま危険な状態が続いていた。家族や友人が病室で見守ったが、15日夜に脳死を宣告され、翌日人工呼吸器が外された。ギャベイ氏は、この祭りに参加し、暴力組織間の抗争による銃撃戦に巻き込まれ、流れ弾に当たったものとみられている。
ジャマイカからの移民を父親に持つギャベイ氏はブロンクス区の公営団地で育ち、ハーバード大学で政治を学んだ後、同大学法科大学院を卒業し、市の複数の法律事務所に勤務した経歴を持つ。またことし1月には、ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事により州の主要経済開発機関の次席法律顧問に任命されたばかりだった。
ニューヨーク市警察(NYPD)の発表によると、容疑者は19〜20歳ぐらいで、事件当時白いTシャツと黒いズボンを着用しており、ジャマイカの国旗を首に巻いていたという。