大熊の子ども、避難先校舎に別れ

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共同通信
避難先の校舎で修了式を終え、記念撮影する子どもたち=23日午前、福島県会津若松市

 東京電力福島第1原発が立地する福島県大熊町の町立義務教育学校「学び舎ゆめの森」は23日、避難先の同県会津若松市の校舎で最後の修了式を開いた。4月、同校が12年ぶりに大熊町に帰還するため、児童生徒7人と聴講生1人は校舎に別れを告げた。

 佐藤由弘校長が一人一人に修了証書を授与。8人で唯一、会津若松市に残って進学する6年生箭内果音君(12)が「僕も大熊町に戻って一緒に夢の続きを追いかけたかった。みんなのことを忘れません」とスピーチすると、目頭を押さえる職員の姿もあった。

 町によると、2011年の原発事故で町立小学校2校、中学校1校は役場機能と共に会津若松市に避難した。