新生児を窓から投げた女を再捜査 2008年にも息子が死亡

 ブロンクス区で9月29日、アパートの7階の窓から新生児を投げ落とし死亡させたとして逮捕、起訴されたヨンカース在住のジェニファー・ベリー被告(33)について、ウエストチェスター郡検察は2008年に死亡したベリー被告の男児についても再調査を行うことを明らかにした。
 この男児は生後わずか2週間で死亡しており、当時同郡の検視官は死亡原因を乳幼児突然死症候群による自然死との検視結果を出していた。しかし今回の逮捕を受けて、同検察は再調査の決定を下したと伝えている。
 ニューヨーク市警察(NYPD)によると、ベリー被告は事件現場となったアパートに暮らす交際相手や知人、親族らに「子どもは流産した」と伝えていたという。しかし28日に出産したとみられる女児は死産や流産で死亡したわけではなく、事故現場で発見された直後には呼吸していたことが確認されている。女児はその後現場で死亡が確認され、死因は鈍的外傷であることが分かった。
 事件現場となったアパートには、近隣の住民らが花やろうそく、おもちゃを供え、名前もないまま亡くなった女児を悼んだ。
 ベリー被告は先月29日に第2級殺人で起訴され拘置所に収監された。次回の出廷は5日に予定されている。