歯は自分を表すもののひとつ 「口もとから自然なスマイルを」

 前回紹介した、歯の白さはもちろん、角度、形、大きさもきれいな歯の要素であり、これらはすべて「並び」をきれいに見せるための要素でもある。歯並びをどう作るかで、見た目の印象や表情までもガラッと変わるという。米国で審美歯科医として多くの人に美しい歯を提供してきた、kyo中村氏が、美しい歯について語る。

―歯並びをきれいにするためには、どのような方法がありますか?
 一般的な歯にワイヤーを付ける歯列矯正のほかに、インビザラインがあります。従来のワイヤー矯正は、基本的には数本の歯を抜歯して長い時間かけて矯正し、ドクターの勘と経験に頼るところが多いです。それに比べインビザラインは抜歯の必要は無く、コンピューターで計算された透明なトレイを2週間毎に取り替えて歯を徐々に動かしていく近代的な方法で、ワイヤー矯正よりも早く確実に歯列矯正が可能です。

―インビザラインに痛みは伴いますか?
 きつい感じはありますが、痛くて涙が出るようなことはありません。また、抜歯もしないので、八重歯などを抜かなくてもインビザラインで歯並びを良くして、必要に応じてコスメティックを施術すればパーフェクトなきれいな歯を得ることができます。

―そのほかに審美歯科で改善できることはありますか?
 詰め物も審美歯科の範囲ですし、黒ずんだ歯茎をピンク色にすることもできます。黒ずんだ歯茎のほとんどは、クラウンの中に入っている鉄が原因で、これはセラミック100%のクラウンに交換すればピンク色の歯茎に戻ります。審美歯科だからこそできることですね。また、歯茎が出ている〝ガミースマイル〟や歯ぎしりも改善できます。

―歯や口元のさまざまな悩みが解消できますね。
 小さい虫歯の治療と詰め物、そして真っ白な歯並びまで、そのクライアントが何をしたいか、そしてバジェット的に、時間的に、どんな見た目にしたいかなど、患者の目的をしっかり聞き出します。そしてそれに対し、「やってよかった」と思ってもらえるように結果を出すのが私の役目です。また、技術的にはできても、素材や患者の状況によりできない治療もあり、患者と話し合って現状況でベストな方法を決定します。審美歯科と聞いて最初は皆さん不安に思いますが、結果うれしいことに、「人からきれいな歯だねって言われました!」と多くの人に喜んでいただいています。

―理想的なきれいな歯を手に入れたら、自信のなかったスマイルもゆとりある印象的なスマイルに変わりますね。

 男性女性関係なく、きれいな歯をしていると人が寄って来るものです。スマイルは人を惹き付けますからね。きれいな歯だとスマイルしたくて仕方ないはずですよ。


プロフィール
Kyo Nakamura
工学エンジニアとして企業勤務後、ニューヨーク大学歯学部卒業。ミッドタウンに開業して15年以上、多数の独自の技術は専門の審美歯科と一般歯科において高評。