急に寒さが増したように感じられた10月1日、大型のハリケーン「ホアキン」がニューヨークに接近していることから、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は、最悪の事態に備えるよう、ニューヨーカーたちに警告した。
同日に行った記者会見の中で、市を直撃する可能性はそれほど高くはないとしたうえで、「油断できない。市も万全の体制を取る」と述べた。ホアキンは1日にバハマ諸島をかすめ、風速58メートルが観測された。米国東海岸では、ニュージャージー、メリーランド、バージニア、ノースおよびサウスカロライナ州が非常事態宣言を発令した。
ニョーヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、「非常事態宣言を今すぐに出す準備はある」と述べ、ニューヨーク州都市交通局(MTA)やニューヨーク・ニュージャージー州港湾公社(PA)などの交通機関に注意を促していると発表した。
州と市は、保存食や水、懐中電灯の電池や充電を確認するなど、防災用品を準備することを推奨している。また約3年前のサンディでの教訓を活かし、この2年で成長した市を強調したが、「進路予測は変わるので楽観視はできないが、冷静な判断が必要」としている。