ブロンクス区のモンテフィオーリ・メディカルセンターのトイレで5日、行方不明になっていた職員が死亡しているのが見つかった。
清掃作業員として同病院に2年間勤務していたアンソニー・ルソさん(44)は1日、指にけがを負い救急処置室で手当てを受けた後、行方不明になっていた。同日帰宅せず携帯電話もつながらないルソさんを心配した家族が、翌日病院に問い合わせたが、何の情報も得られなかったという。家族は3日、ニューヨーク市警察(NYPD)に行方不明者届を提出したが、ルソさんの行方について何の手がかりもつかめなかったため、5日に病院を訪れ捜索を依頼した。
職員による捜索の結果、内側から鍵がかけられていた3階の従業員用トイレでルソさんが死亡しているのが見つかった。
病院側は、週末にかけてトイレの捜索が行われなかった理由について明らかにしていないが、ルソさんの死を悼む声明を発表している。
ルソさんの父トマソさんは、「何が起きたのか、また、病院はなぜ監視カメラの映像を確認せずに5日間も何の対応もしなかったのか知りたい」と、病院を提訴する意向を明らかにしている。