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共同通信
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広島市のJR山陽線で2021年12月に貨物列車が脱線した事故で、運輸安全委員会は30日、調査報告書を公表した。コンテナの積み荷が片寄って車両のバランスが悪くなり、カーブで車輪がレールに乗り上げて脱線した可能性が高いと指摘した。
報告書によると、脱線した車両には洋紙を積んだコンテナが5台載っていた。各コンテナの左右の重量バランスを示す「偏積率」は、JR貨物が目標とする数値をいずれも超えていた。現場付近は曲がりくねった急な坂道で、カーブを通過する際に積み荷が内側に片寄っていたため外側の車輪にかかる重みが減り、レールに乗り上げ脱線した。