組織委元理事が森氏との会合設定

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共同通信

 東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之被告(78)=受託収賄罪で起訴=への贈賄罪に問われた出版大手KADOKAWAの元五輪担当室長馬庭教二被告(63)の初公判が30日、東京地裁であった。検察側は、高橋被告が組織委会長を務めていた森喜朗元首相(85)と同社前会長角川歴彦被告(79)らとの会合を段取りし、停滞していた同社のスポンサー選定が急速に進んだ経緯を明らかにした。

 馬庭被告は、角川被告、同社元専務芳原世幸被告(65)と共謀し、2019~21年、高橋被告に計約6900万円を提供したとして起訴された。馬庭被告は初公判で起訴内容を認めた。