タイムズスクエアにある、化粧品メーカー「レブロン」が運営する巨大スクリーン「キス・カム(Kiss Cam)」に夢中になっている女性を狙った痴漢被害が最近多発し、ニューヨーク市警察(NYPD)が警戒を呼びかけている。
43丁目とブロードウェーの角に設置されているこの巨大スクリーンは、24時間稼動のカメラがスクリーンの前にいる人々を映し出すもので、そのスクリーンに映る自分の姿に夢中になっている女性を狙った痴漢が続出していた。
NYPDによると9月4日に逮捕した2人を筆頭に、同25、29日にも1人ずつを痴漢容疑で逮捕したという。NYPDのビル・ブラットン長官は、「被害者の多くはスクリーンに写った自分の姿を撮影するのに夢中で、下半身を触られていることに気づいていない。犯行現場がそのまま写るスクリーンの前にもかかわらず痴漢行為が繰り返されている」と述べた。
なお、NYPDはレブロンに対しスクリーンを停止するよう要請した。レブロンは今月9日から要請に同意し一旦停止したが、13日午前9時半に再開した。NYPDはそれを受け、再度同社に午後8時以降はスクリーンを停止するよう要請し、同社もまたそれに同意したという。