タクシーテレビを廃止? TLCが新システム導入検討

 ニューヨーク市のタクシー・リムジン委員会(TLC)は12日、スマートフォンやタブレットによる支払いが可能な新システムを導入するために、現在車内に設置されているテレビの廃止を検討していることを発表した。
 およそ7年前に導入が開始されたタクシー内のテレビは、乗客のクレジットカードまたはデビッドカードでの料金の支払いを容易にし、走行データを収集する機能を持つソフトウェアがインストールされているため、都市計画や遺失物の返却などに役立っていた。TLCにはこれまで、同じ番組が繰り返され苛立たしい、音がうるさい、音量調節機能や電源スイッチが故障しているなど、タクシーの運転手や乗客からこのテレビに関する多くの苦情が寄せられていた。
 クレジットカードをスワイプしなくても支払いができ、領収書が自動的にEメールで送信される機能のアプリを採用している「ウーバー(Uber)」や「リフト(Lyft)」の人気に伴い、イエローキャブの利用者は減少している。TLCのメンバーは15日、新技術によりタクシー料金を算出するGPSを用いた料金メーターの1年間の試験的導入を実施するかどうかについて投票を行う。
 新システムが導入されても、走行中に料金は表示され、乗客は安全にクレジットカードを使用できるという。

AgnesR