平均寿命に経済格差は関係なし 周辺環境によるストレスが主な原因か?

 ニューヨーク市保健局(DOH)は14日、ブルックリン区の住民を対象に行った調査で、住民らの健康状態は経済格差や社会的格差ではなく、地域によって大きな差がもたらされるということを発表した。
 そのデータによると、同区にあるイーストニューヨークとボローパークではそれぞれ住民の約32%が貧困層とされ、双方に経済格差はさほどないものの、イーストニューヨークの住民の平均寿命は77.7歳で、ボローパーク住民は83.5歳と、約6年の差があるという。そのほか、ウィリアムズバーグやグリーンポイントなど同区北部は区内で最も環境汚染されていることや、イーストフラットブッシュは喫煙者数が最も少ないことなども発表されており、「昨今の住民増加や住宅開発によるストレスが原因の1つでは」と、ブラウンスビル司法省センターのジェームズ・ブロディック氏は語った。
 また、ブシュウィックでは15~19歳の妊娠率が4.1%と同区内で最も高いことを受け、ラファエル・エスピナル市議は「学校での性教育を徹底し、避妊に関する情報を広めていきたい。そのためにもDOHが地域の病院やクリニック、学校と連携して行くことが大切だ」と話した。

stevepb