特捜検事の付審判請求棄却、大阪

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共同通信

 学校法人明浄学院を巡る業務上横領事件で無罪が確定した東証スタンダード上場の不動産会社「プレサンスコーポレーション」(大阪市)の山岸忍前社長(60)が、取り調べを担当した大阪地検特捜部の検事が特別公務員暴行陵虐罪で不起訴になったことを不服とした付審判請求で、大阪地裁は3日までに棄却する決定を出した。

 3月31日付の決定書は、検事が山岸氏の元部下(58)=業務上横領罪で有罪確定=に「プレサンスの評判をおとしめた大罪人」などと威圧的な取り調べをしたと指摘。佐藤弘規裁判長は、検事の取り調べに「悪質な態様」があったと認めた。一方で、不適切な取り調べは一部のため、不起訴は正当とした。