国交省OB、副社長辞任

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共同通信
山口勝弘氏

 国土交通省が事業の許認可権を持つ民間企業「空港施設」は3日、同省元東京航空局長の山口勝弘氏(63)が副社長を辞任したと発表した。就任時に同省の権限をちらつかせ、省の意向として副社長ポストを要求しており、責任を取ったとみられる。

 空港施設によると、山口氏は同社取締役だった21年5月、国交省出身の社長退任に伴う役員人事会議で、代表権のある副社長ポストを要求。同社が羽田空港で国有地を借りていることから「(国交省)航空局側から見れば協力の証しだ」とも述べた。山口氏は翌月、副社長に就いた。

 空港施設の人事を巡っては、元国交省事務次官が、山口氏の社長昇格を求めたことが判明している。

「空港施設」が入る建物