大阪交番襲撃、無罪確定

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共同通信

 大阪府吹田市の吹田署千里山交番で2019年6月、警察官を包丁で刺して拳銃を奪ったとして強盗殺人未遂罪などに問われた無職の男性(36)を無罪とした大阪高裁判決について、大阪高検は3日、上告を断念すると明らかにした。心神喪失状態と認め、刑事責任能力を問えないとした判決が確定する。上告期限は3日だった。

 検察側は心神喪失者等医療観察法に基づく審判を大阪地裁に申し立てるとみられ、認められれば措置入院の対象になる可能性が高い。高検の小弓場文彦次席検事は「十分検討したが、適法な上告理由を見いだし難かった」とのコメントを出した。