警察が取り締まりを阻止? パトカーが日常的に駐車違反

 ニューヨーク市警察(NYPD)の警官が、警察車両が止まっている道路で違法駐車の取り締まりをしていた市衛生局(DOH)の職員に、取り締まりを中止させている姿が目撃され問題となっている。
 目撃者によると、DOHの職員が9日午前10時ごろ、マンハッタン区ハーレムのブラッドハースト街と146~148丁目間で、道路清掃作業のための片側駐車規制に違反し駐車していた約20台の車の取り締まりを開始し、147丁目付近に止めた7台目の車に差しかかったところ、通りかかったNYPDの車両が同職員の横に車を止め話しかけたという。
 NYPDの車両が去った後、DOHの職員は同ブロックでの取り締まりを中止した。その直後、道路清掃車がやって来たが、違法駐車車両は明らかに清掃車の通行の妨げになっていたという。
 その現場から1ブロック東、147と148丁目の間のフレデリック・ダグラス・ブルバード2770番地には、NYPD住宅部の警察活動第6分署があるため、同エリア周辺には日ごろから警察車両が駐車され、消火栓を塞ぐなどして近隣住民が迷惑しているという。
 同ブロックにいた警官は、駐車許可証を提示した車両は駐車違反取り締まりの対象とならないと主張しているが、パトロールガイド2013版には、「駐車許可証の有無にかかわらず、二重駐車、消火栓の近くや歩道、横断歩道への駐車は認められない」と定められている。