ニューヨーク市保健衛生局(DOH)が先週発表した市民を対象に行った調査の結果、市内で最も平均寿命が低い地域など、さまざまな事実が判明した。
平均寿命が最も低いのは、ブルックリン区のブラウンズビルで74歳。また、ブラウンズビルでは学校を休む小学生が最も多いことも判明し、犯罪率、および乳幼児死亡率においてもニューヨーク市内で一番高かった。
一方で、マンハッタン区のウォール街やトライベッカの住民の平均寿命はブロンクスビルの住民より11年も長く、さらに小学生の就学率は最も高く、乳幼児死亡率は最も低い数値を記録しており、生活水準や経済力が市民の健康状態や就学率に少なからず影響をもたらしていることが読み取れる。DOH局長のメアリー・バセット氏は、「住む地域によって平均寿命が左右される状況は見過ごせない。改善していかなければ」と述べた。
また、ニューヨーク市内でもっとも空気がきれいな場所はクイーンズ区のロッカウェーで、空気汚染が最もひどいのは車の走行が激しいミッドタウン。そのほか、最も運動に励んでいるのはチェルシーの住民で、最もバランスの良い食事を摂っているのはクイーンズ区ベイサイドリトルネックの住民だということも同調査により明らかとなった。