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共同通信
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【シドニー共同】「これからは娘のママとして知られることになるでしょう」。ニュージーランドの首相を電撃辞任し、議員も今月引退するアーダン氏(42)が5日、議会で最後の演説をした。辞職後は最大都市オークランドで、首相在任中に出産した長女ニーブちゃん(4)ら家族と暮らす予定。過激主義者のネット悪用に対処する団体の特使も無報酬で務める。
演説でアーダン氏は「20代で国会議員に立候補した際、子どもを持てない道を選んだのではないかと不安になった」と振り返った。30代の時に妊娠しないことに悩んでいたことも告白。「労働党の党首になったのは、体外受精に失敗して間もない時だった。2、3カ月後に妊娠したと分かって驚きだった」と語った。
気候変動対策や子どもの貧困削減、銃規制で成果を上げたが、いずれも道半ばだと強調。「私が政治で志したことで終着点のあるものはほとんどなかった。貧困、不平等、環境破壊終結といった仕事が終わったと主張するのは、理想が低すぎる」と話した。