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共同通信
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【ニューヨーク共同】米東部ニューヨーク州の大陪審に起訴されたトランプ前大統領(76)は、4日の罪状認否で全面的に無罪を主張した。州検察は、前大統領が2016年大統領選に勝利するため、現金をばらまく形で不倫などの醜聞を公表前につぶす隠蔽工作のスキームを運用していたとする資料を公表し、不正追及への強い姿勢を示した。
前大統領は16年、不倫関係にあったと主張するポルノ女優に顧問弁護士を通じて払った口止め料13万ドル(約1700万円)を分割で弁済する過程で、計34件の業務記録を改ざんしたとして州法違反罪に問われた。
米メディアによると、この罪は単独では軽い犯罪とされるが、別の犯罪を隠すなどの目的がある場合、最高刑は禁錮4年。同州では1年を超える禁錮刑が科される可能性がある罪は「重罪」と分類される。隠そうとした意図を立証するハードルは高いとの見方もある。
州検察は選挙関連法などの違反を隠す目的があったと位置付けたが、具体的な内容には言及していない。