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共同通信
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名古屋出入国在留管理局で2021年3月、収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、遺族側弁護団は6日、東京都内で記者会見し、死亡前の様子を写した監視カメラの映像を公開した。
映像は、遺族が国に損害賠償を求め名古屋地裁に起こした訴訟で、国側が証拠として提出した約5時間分の一部。複数に分かれており、合わせると計約7分になる。これまで遺族や一部国会議員は非公開の場で視聴している。地裁で訴訟記録閲覧の手続きを取れば視聴できるが、広く公開されるのは初めて。
ウィシュマさんは17年に入国。不法残留となって20年8月に収容され、21年3月6日に亡くなった。出入国在留管理庁は21年8月、職員の危機意識や医療体制に問題があったとする報告書を公表した。