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共同通信
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岸田文雄首相は、9日に日銀総裁に就く植田和男氏と10日に就任後初めて官邸で面会する方向で調整に入った。現行の金融緩和策を当面維持する方針や、政府と日銀の緊密な連携を確認する見通しだ。政府関係者が6日、明らかにした。10年に及ぶ異次元緩和は副作用が顕在化しており、国内外の経済情勢を見極めつつ、どのように対応するかが今後の課題となる。
黒田東彦総裁は8日に任期満了を迎える。植田氏は2月、衆参両院での所信聴取で、黒田氏が進めた大規模緩和策を「適切」として継続する考えを示す一方で「さまざまな副作用も生じている」と述べ、必要に応じて修正する意向を表明した。