マンハッタン区にある女性用下着メーカー「シンクス(Thinx)」が先月、地下鉄L線ベッドフォード駅に広告を出そうと、ニューヨーク州都市交通局(MTA)の広告事業を請け負うアウトフロント社へ問い合わせたところ、ポスターが挑発的過ぎるとして修正するよう指摘されたと不満を訴えている。
シンクスは生理用下着を製造、販売しており、問題とされたポスターには黒い下着とタンクトップなどを身につけたモデルの女性と、卵の黄身やグレープフルーツの写真が掲載されていた。
同社の最高経営責任者ミキ・アグラワル氏は「オレンジを胸に見立てた写真が載る豊胸手術の広告は許可されるのに、卵とグレープフルーツだけの写真が挑発的なので削除するよう指摘され、生理という言葉を使うのも不適切だと言われた」とポスターが不適切と判断されたことに憤りを表している。
これに対しアウトフロント社は「広告に使用された言葉を拒否したわけではない。未成年者も乗車する地下鉄の広告に相応しい内容にするための提案をした」と回答している。
また、23日に同社はフェイスブックで、「ニューヨーク・タイムズが、MTA広報部はシンクスの広告掲載を承認した、と伝えた」と投稿した。