買い物袋5セントに引き下げか エコバッグ推奨条例案

 ニューヨーク市で買い物袋を有料化する条例案の共同発案者である、ブルックリン区選出の民主党ニューヨーク市議会議員ブラッド・ランダー氏とマンハッタン区選出のマーガレット・チン氏はこのほど、課金額を5セントに引き下げる意向を明らかにした。
 市議会では、スーパーマーケットなど小売店のビニールや紙製の買い物袋に10セントを課金するというエコバッグ推奨条例案が2年前の提出以降検討されており、両者によると、これ以外にもビニール製の買い物袋の使用を禁止し、紙製のものだけに課金するという選択肢も考慮されているという。
 当初の条例案は、可決に必要な過半数に相当する26票に近い得票数を得ていたが、市議会議長メリッサ・マーク=ビベリト氏およびビル・デ・ブラシオ市長の支持が得られず可決されなかった。しかし、課金額を半額にすることで、前回の投票で反対していた議員も興味を示し始めているという。
 一方、条例案に反対する議員は、課金額を下げても低所得者層や高齢者にとっては打撃となることは変わらないと批判している。ランダー氏は、「劇的なごみの削減と、議長や市長および議会メンバーから支持を得られるようなアプローチを検討している」と述べた。