ニューヨーク州都市交通局(MTA)は先週、最近急増している利用者に対応するため、来年度予算に計上されている580万ドル(約7億円)を使って、2016年6月より運行本数を増やすことを発表した。
市内地下鉄の一部の駅では、昨年1日の平均利用者数が560万人を超えた。MTAは、利用者が急増する駅での混雑を解消すべく、34本の運行数を追加することを決定した。
発表によると午後9時半〜11時半までの間、マンハッタン区42丁目を東西に結ぶシャトル路線の本数を今の倍の24本に増やし、運行間隔を5分に縮小する計画が立てられているという。
また、最も乗車率が高い4、5、6番線の夕方の往復運行本数を7本増やし、1、2番線は朝夕の通勤ラッシュ時に計5本追加、A、C、E線も午後に計3本、日曜午前の運行に3本追加される予定。
MTAの担当者は、「利用者の要望に答えられるよう、最善を尽くす」と述べている。
ひとまずのところ、乗客に運賃の値上げは発表されていないが、今までの値上げ分を支払った恩恵は、来年夏まではおあずけということになる。