発砲・殺人減少も、足かせは「再犯」
パンデミック前のレベルに戻らず
ニューヨーク市警(NYPD)は、市で発砲や殺人事件の発生件数が減少している一方、パンデミック以前のレベルに戻らない原因は、「再犯」にあると指摘している。
NYPDの6日の発表によると、3月に報告された犯罪件数は、昨年同時期から横ばいのままで、重大犯罪は1万8件と、昨年より9件増にとどまった。
発砲事件は、昨年3月の115件から85件へと、26%以上の急減。殺人事件も31件へと、約11%減少していた。強姦と強盗は、昨年から横ばい。侵入窃盗は1185件と、昨年3月から12%減少していた。
それでも、この数字はパンデミック前を大きく上回る。
2019年3月に報告された重大犯罪はわずか6709件で、これは犯罪取り締まりコンピューターシステム「コンプスタット」導入後の3月の中で最も少なく、現代の四半期のうちで史上最低だった。
この月の殺人事件は市全体でわずか16件、発砲事件は56件、強盗は713件だった。
NYPDの幹部は、6千件以上の小売店の窃盗での逮捕者が327人いると指摘。
また、1月に6件の教会強盗で起訴、7週間の収監後に釈放されたものの、強盗や有罪判決、釈放を何度も繰り返し、今も逃走中の男について言及し、再犯が犯罪削減努力の足かせになっていると非難した。(6日、ニューヨークポスト)
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