実兄が語る「サダコと千羽鶴」 ジャパン・ソサエティー

 ジャパン・ソサエティー(JS)教育部プログラムは17日、戦後70周年を機に一般向け特別講演プログラム「戦争から平和への歩み:千羽鶴少女サダコの兄(被爆者)がトルーマン大統領の孫と元米海軍兵と共に語る」を開催する。
 今も世界中で語り継がれている「サダコと千羽鶴」でその名が知られている広島原爆の犠牲者、佐々木禎子(さだこ)さんの実兄、佐々木雅弘氏が、妹が病床で周りに残した深い思いやりの精神を世界中に広めていく活動を紹介する。また、当時、原爆投下を命じたトルーマン大統領の孫、クリフトン・トルーマン・ダニエル氏は、サダコ鶴との出会い、雅弘氏との交流を経て、多くの被爆者らとつながり、非核化支援にかかわっていく自身の軌跡を語る。
 太平洋戦争で日本軍と戦い、神風特攻攻撃から九死に一生で生還した元米海軍兵のフレッド・ミッチェル氏は、戦後、元・神風特攻隊員らとの交流に至るまでの葛藤、そして和解への道を自らの戦争体験を交えて語る。
 プログラムの後半には、被爆2世で、禎子さんの甥であるシンガーソングライターの佐々木祐滋氏による特別ライブも行われ、オリジナル曲を披露する。プログラム後のレセプションもあり。
 入場料は一般15ドル、JS会員・教員10ドル、学生・シニア5ドル。チケット購入・問い合わせはボックス・オフィス(212―715―1258)または、オンラインwww.japansociety.org/educationから。
日時:11月17日(火)
   午後7時~8時半
   (午後6時半開場)
場所:JSオーディトリアム
   333 E 47th St (bet 1st & 2nd Ave)