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共同通信
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ジャニーズJr.として活動していた歌手カウアン・オカモトさん(26)が12日、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(2019年死去)による性加害と、その背景にある支配的な構造を主張した。識者から「事実であれば、権力関係を利用して被害に遭いやすい環境をつくり被害を与えたのだから、組織的な問題だ」と事務所に対応を求める声が上がっている。
事務所に所属していた12~16年、15~20回ほど性的被害を受けたと明かしたオカモトさん。「それ(性的行為)をしないと売れないとは言われなかったが、前社長の一言で全てが決まる認識だった」と発言し、「Jr.の中でも『(喜多川前社長の)マンションに行かないと売れない』との認識があった」と説明した。
文化やメディアに詳しいジャーナリストの松谷創一郎さんは、喜多川前社長が所属タレントにわいせつ行為をしたと報じた「週刊文春」の記事を巡る民事裁判で04年、セクハラの一部が認定されたと指摘。「事務所が対策を講じずに放置してきたのであれば、責任は非常に重い」と批判した。