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共同通信
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【キーウ共同】ウクライナ・オリンピック委員会のフトツァイト会長は12日、自国選手がロシアとベラルーシ両国選手の出場する大会に参加することを避けるため、出場した場合「政府から何らかの決定がされる」とし、選手や競技連盟への処罰が検討されると言及した。海外メディア向けに開いたオンライン記者会見で述べた。
政府の青年スポーツ相も務める同会長は「戦時下にあり、国は勝利のために団結しようとしている。国の利益より個人の望みを優先する場合、国として対応を取る」と説明。決定は五輪委ではなく政府が行うとした。
IOCによるロシア勢の国際大会復帰勧告を巡っては「この1年で何が変わったのか。戦争は続き、状況は悪化。根拠もなく、IOCが立場を変えたことは受け入れがたい」と改めて憤った。
フトツァイト氏によると、侵攻では選手272人が死亡。343のスポーツ施設が壊れ、うち約100は全壊した。