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共同通信
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【ニューヨーク共同】英BBC放送は13日までに、流出した米機密文書で、米国が国連のグテレス事務総長の通信を傍受していたことが明らかになったと報じた。文書は、グテレス氏がウクライナ産穀物輸出の合意を維持するためにロシア寄りの姿勢を取っていると批判していたという。
2月中旬の文書にグテレス氏とモハメド副事務総長の会話が記録されていた。グテレス氏はEUのフォンデアライエン欧州委員長による弾薬の生産拡大の呼びかけに「失望」を示し、モハメド氏はケニアのルト大統領を「信用できない」と話していた。
ドゥジャリク事務総長報道官は13日の記者会見で「事務総長はスパイ行為には驚いていない。私的な会話の内容がゆがめられ、公開されることが残念だ」と語った。
文書には、グテレス氏が欧米の制裁下にあるロシアから食料や肥料の輸出を進めようとしており「ウクライナ侵攻の責任を取らせるための努力を台無しにしている」と記されていた。