LIRR、グラセンへの延長計画 6割完了とMTA発表

 ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、現在進行中のロングアイランド鉄道(LIRR)をグランドセントラル駅まで延長する計画が順調に進めば、2022年12月までに開通することが可能であると発表した。
 メディア関係者を招いた同駅の地下150フィート(約45.7メートル)を訪れるツアーに参加したMTAキャピタル・コンストラクション・カンパニーの代表マイケル・ホロドニシーヌ氏によると、計画は既におよそ60%が完了しているという。101億7800万ドル(約1兆2400万円)をかけた同計画では、グランドセントラル駅の地下に8本の線路と35万平方フィート(約3万2500平方メート)の旅客用通路を建設する。これが完成すれば、数千人の利用客が通勤時間を30〜40分間削減することができ、34丁目ペンシルべニア駅の混雑を軽減、またジョン・F・ケネディー国際空港までのアクセス時間が短縮できる。
 MTAは既にグランドセントラル42丁目駅地下の掘削工事を完了しており、イースト川の地下を通るトンネルを現在の4から6本に増やす。ツアーが行われた前日には、MTAが2番街に延びる地下鉄の工事に費やす予算を削減すると発表したことについて、州および市議会議員らから批判を受け、議論が過熱していた。