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共同通信
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岸田文雄首相の演説会場での事件について、各国のメディアは15日、相次いで速報した。昨年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件を引き合いに「再び類似の事件が起きた」「治安が良い日本で不安が広がっている」などと伝えた。
中国では国営通信新華社の英語版が速報し、国営中央テレビも報道した。中国の交流サイト(SNS)では「日本の首相は命懸けだ」「暴力は許されない」などとする投稿が相次いだ。
韓国の中央日報は、安倍氏銃撃から「1年もたたない中での事件」と強調。ソウル新聞は「現職、元職の首相に対するテロが続き、日本で不安が広がっている」と伝えた。
AP通信は、岸田氏が主宰する5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を控える中での発生だと強調。「治安の良さと厳しい銃規制」で知られる日本では「安倍氏暗殺を機に、要人警護のガイドラインが強化されていた」とした。
英BBC放送も安倍氏の事件後、政治家の身辺警備について、国内が神経質になっていると表現した。(共同)