仏外相、中国に責任ある行動期待

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共同通信
フランスのコロナ外相(フランス外務省提供・共同)

 【パリ共同】フランスのコロナ外相は緊張が高まる台湾情勢について、武力による一方的な現状変更に反対する立場を再確認し「中国には責任ある大国にふさわしい振る舞いを期待する」と表明した。15日までに共同通信の書面インタビューに答えた。16日から長野県軽井沢町で開かれる先進7カ国(G7)外相会合に出席する。

 マクロン大統領が今月、メディアのインタビューで台湾情勢を巡り、米中両国のどちらにも「追随」すべきでないとの考えを示し、欧米で中国に融和的すぎると批判を招いた。コロナ氏は、マクロン氏が今月の訪中の際、台湾の現状維持にこだわる立場を習近平国家主席に伝えたと説明。「中国と対話を維持し、多くを要求する」と訴えた。

 また対台湾関係について「一つの中国」の原則尊重は不変とする一方、経済や産業、科学技術などの分野で協力を深めていると強調。「民主主義の価値や人権尊重の姿勢を共有する」と言及した。

 コロナ氏の訪日は昨年の就任後初めて。「特別なパートナー」である日本との関係強化に「大いに期待している」とした。