G7、化石燃料「廃止を加速」

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共同通信
G7気候・エネルギー・環境相会合を終え、記者会見する西村経産相(右から3人目)ら=16日午後、札幌市

 札幌市で開かれたG7気候・エネルギー・環境相会合は16日、50年の温室効果ガス「実質ゼロ」に向け「排出削減策が取られていない化石燃料使用の段階的廃止を加速する」との共同声明を採択し、閉幕した。需要が根強い天然ガスを対象に加えた一方、焦点だった石炭火力発電を含め、年限を示した早期全廃には合意できなかった。生物多様性では、保全強化に向け新枠組みを設立した。

 声明は、ロシアのウクライナ侵攻で厳しさを増したエネルギー安全保障を強化するためにも、再生可能エネルギーを拡大する必要性を強調。世界の気温上昇を1.5度に抑えるパリ協定の目標達成へ「迅速かつ具体的な行動を取ることを約束する」とした。