与野党一騎打ち、激戦大分で訴え

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共同通信
大分県佐伯市で街頭演説する自民党総裁の岸田首相=16日午後

 岸田文雄首相(自民党総裁)は16日、自民新人と立憲民主党元職による与野党一騎打ちとなり、激戦区と位置付ける参院大分選挙区補欠選挙の応援に入った。立民の安住淳国対委員長も大分県入り。23日の投開票に向け最後の日曜日に、それぞれ支援を訴えた。

 首相は大分県別府市で街頭演説し「新しい資本主義という経済モデルで日本経済再生を進める。子ども子育て政策は日本の未来にとって最も大切な投資だ」と強調。野党による政権批判を念頭に「批評や批判は大事だが、それだけでは時代は動かない」と述べ、自公政権と自民候補への支持を求めた。

 佐伯市の街頭演説では、5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に関し「国際秩序をどう守るかの議論を日本がリードしていく」と意気込みを示した。和歌山市の街頭演説会場で爆発物が投げ込まれた事件には触れなかった。

 安住氏は大分市で開かれた立民候補の集会に出席した。政府の防衛費増額に伴う増税方針を巡り「負担だけを強いる政治を変えるには選挙に勝つしかない」と語った。