台湾へのミサイル売却手続き完了

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共同通信
米軍などによるフィリピン沖での軍事演習で発射された対艦ミサイル「ハープーン」=2019年(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米ブルームバーグ通信は17日、米ボーイング社が対艦ミサイル「ハープーン」を最大400発台湾に売却する契約手続きを完了したと報じた。米議会が2020年に売却を承認して以降、手続きが遅れていた。移動可能な地上発射型で、同型ハープーンの台湾提供は初めてという。軍事企業関係者らの話として伝えた。

 米軍事専門家はブルームバーグに対し、今回契約手続きが完了したハープーンについて「機動性があり、台湾海峡全域を射程に収めることができるため、中国軍の侵攻を阻止するのには非常に効果的だ」と指摘した。一方で「400発では到底足りない」と述べ、さらなる供給が必要だと強調した。