安保理、北朝鮮への対応協議で溝

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共同通信
北朝鮮を非難する10カ国の共同声明を読み上げる米国のトーマスグリーンフィールド国連大使(中央)=17日、米ニューヨークの国連本部(共同)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は17日、北朝鮮による13日のICBM発射への対応を協議する緊急公開会合を開催した。米国は「安保理が行動しなければ世界の核不拡散体制が揺らぐ」と訴えた。中国とロシアは米国の軍事訓練が北朝鮮を挑発しているとの主張を繰り返し、溝は埋まらなかった。

 安保理は北朝鮮による一連のミサイル発射に具体的な対応を取れていない。米国は昨年12月以降、北朝鮮を非難する議長声明の採択を働きかけているが、中ロの支持を得られていない。

 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「安保理はミサイル発射と核実験の阻止に全力を尽くさなければならない」と強調した。