国連事務総長の盗聴で米に懸念

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共同通信

 【ニューヨーク共同】米機密文書が交流サイト(SNS)に流出した事件で、国連のグテレス事務総長を米政府が盗聴していたとされ、ドゥジャリク事務総長報道官は18日の記者会見で不快感を示した。米国連代表部に口上書で懸念を伝えたと明らかにした。

 国連はニューヨークに本部を置いているが「特権免除条約」で敷地内を不可侵とするなどの外交特権が認められている。ドゥジャリク氏は、盗聴は「条約に反している」と非難した。文書の内容には「事務総長の発言を、ゆがめた形で要約している」と正確性に疑義を唱えた。

 英BBC放送によると、文書にはグテレス氏とモハメド副事務総長との会話も記録されていた。