性被害で弁護士自殺、賠償命令

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共同通信

 大分県内の法律事務所で勤務していた30代の女性弁護士が2018年に自殺したのは、代表の男性弁護士(当時)による意に反した性的行為が原因だとして、両親が男性と事務所に約1億7千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大分地裁は21日、約1億2800万円の支払いを命じた。

 男性は清源善二郎元弁護士で、女性の自殺後に自ら弁護士登録を取り消した。大分県弁護士会は20年9月、清源氏のセクハラに対処しなかったとして、事務所を業務停止6カ月の懲戒処分とした。

 石村智裁判長は判決理由で、女性が清源氏の行為により自尊心を喪失し、自殺したと認定した。

 清源氏は県弁護士会の会長を務めたこともある。