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共同通信
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【カイロ共同】サウジアラビア外務省は22日、戦闘が続くアフリカ北東部スーダンから紅海を挟んで対岸のサウジ西部ジッダに、自国民91人と、12カ国66人の計157人が船で退避したと発表した。66人は外交官らで、12カ国にはクウェートやカタール、インドなどが含まれる。退避作戦はサウジ海軍が実施した。
スーダン軍は22日、各国外交官や在留者の退避に向け必要な支援をするとの声明を発表。サウジ外交団は北東部ポートスーダンに陸路で移動して退避し、ヨルダンも同様に続くと表明していた。ヨルダン国営ペトラ通信によると、ヨルダン政府は自国民約300人の退避プロセスを始めた。
一方、スーダン軍トップのブルハン統治評議会議長は22日、中東の衛星テレビ、アルアラビーヤの電話インタビューで、首都ハルツームの空港を掌握していないと語った。軍は別の声明で、米英仏と中国が近く自国軍用機でハルツームから退避を実施するとしていた。退避の実現性は不透明。