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共同通信
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参院大分選挙区補欠選挙は23日投開票され、自民党新人で飲食店経営白坂亜紀氏(56)=公明推薦=が、立憲民主党の元職吉田忠智氏(67)=共産、社民支持=を破り、初当選を確実にした。自民は白坂氏の知名度アップのため、政権幹部を連日投入して組織戦を展開。野党系議員の知事選立候補に伴う選挙戦を制し、「非自民」議席を奪取した。吉田氏は野党共闘で臨んだが及ばなかった。
東京・銀座でクラブを経営する白坂氏は選挙戦で、働きながら子育てした経験を踏まえ「女性が活躍できる県にする」とアピール。新型コロナウイルス禍で打撃を受けた飲食業や観光業の発展に力を入れるとも語った。
公募で3月に選出された白坂氏は準備期間が短く、支援を受ける企業や団体を中心に回って支持を固めた。岸田文雄首相も2度応援に入るなどして知名度不足を補った。
国民民主党県連の支援も受けた吉田氏は「岸田政権の政治姿勢を問う」と訴え、対決姿勢を前面に打ち出した。連合大分を軸に組織がフル回転し、労組票を固めた上で幅広い層への浸透を狙ったが届かなかった。