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共同通信
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岸田文雄首相は24日、アフリカ北東部スーダンに在留する邦人とその家族計45人が自衛隊機で国外退避したと明らかにした。公邸で記者団に語った。周辺国ジブチに待機している自衛隊輸送機をスーダンに派遣し、北東部ポートスーダンで邦人を乗せてジブチに輸送を始めた。首相は武井俊輔外務副大臣を23日夜にジブチへ派遣したと説明した。フランス政府は、空軍機でジブチに退避した人の中に日本人2人が含まれると認めた。
首相は自民党役員会で「在留邦人の安全確保や退避に向け全力で対応する」と強調した。スーダンでは、正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が合意した21日から3日間の停戦は終了。情勢は流動的で衝突激化の恐れがある。
松野博一官房長官は24日の記者会見で「出国を希望する人々の安全な退避が国際社会の最も喫緊の課題だ」と説明。調整を終え次第、自衛隊機をスーダンに派遣し、輸送活動を開始すると述べた。24日夕方時点で、在留邦人は約60人だという。