ニューヨーク市警察(NYPD)は16日、テロ対策特別チームを編成し、ニューヨーク市に張り巡らされた地下鉄を厳戒態勢で警備していると発表した。
世界有数の大都市であるニューヨーク市は常にテロの脅威にさらされているが、13日にパリで人の多く集まる場所が狙われ、同時多発的にテロが発生したことを受け、NYPDはより一層警戒を強くした。またNYPDは、ニューヨーク州都市交通局(MTA)、ニュージャージー・トランジット、アムトラックなどと連携し、地下鉄駅構内や車両などに爆発物が仕掛けられていないかどうかなどの監視を行っているとも付け加えた。
MTAの広報担当者も、「テロ対策訓練を十分に積んだ警察官をはじめ、MTAからも多くの者がニューヨーク市民を守るために任務にあたっている」と述べ、この警備によって遅延や運航ダイヤの変更は予定していないものの、地下鉄サービス利用者にNYPDへの協力を呼びかけた。利用者のカバンの中身や車両内を特別に調査する可能性もあるという。
特に、34丁目ペンシルベニア駅や42丁目グランドセントラル駅などで警戒を強めているといい、誰もが知るような人の多く集まる駅では、いつもより厳重に武装した警察官らをしばらく目にするだろうと述べている。