Published by
共同通信
共同通信
【カイロ、キーウ共同】ウクライナ侵攻に加わるロシアの民間軍事会社「ワグネル」がスーダン軍と戦う準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」にミサイルを供与した疑惑が浮上した。ワグネルは近年、アフリカでの活動を拡大し、スーダンでも鉱物資源を巡る利権に接近しようとした可能性がある。米政府は戦闘激化の恐れを指摘し、懸念を強めている。
米CNNテレビは先週、外交筋の話として、ワグネルがスーダンの隣国リビア経由でRSFに地対空ミサイルを供給したと報じた。
ワグネルはリビア東部の有力軍事組織「リビア国民軍(LNA)」を支援してきた。衛星画像によると、スーダンでの軍事衝突が始まった今月15日以降、ロシアの輸送機がリビアの航空基地に飛来し、スーダン国内のRSF陣地に上空から落下傘でミサイルを供与したという。
ブリンケン米国務長官は24日「スーダンでのワグネルの関与を非常に懸念している」と述べた。一方、ロシアのラブロフ外相は25日、スーダンはワグネルが提供するサービスを「使う権利がある」と反論した。