ロシア船航海士に有罪判決

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共同通信

 北海道紋別市沖で2021年5月、紋別漁協所属の毛ガニ漁船とロシア船が衝突し、転覆した毛ガニ漁船の乗組員3人が死亡した事故で、業務上過失致死と業務上過失往来危険の罪に問われたロシア船の当直責任者で3等航海士パーベル・ドブリアンスキー被告(40)に、旭川地裁(小笠原義泰裁判長)は27日、禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮3年6月)の判決を言い渡した。

 小笠原裁判長は判決理由で、レーダーを適切に使用し、進路や速力を調節すれば「衝突を回避することは可能だった」と指摘。一方で、毛ガニ漁船側にも過失があったなどとして執行猶予付きの判決が相当だとした。