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米国土安全保障省(DHS)は1月30日、H1-Bビザ(高技能者向け就労ビザ)申請システムに加える変更案を発表した。抽選システムを変えることで、米国の高等教育機関で修士号以上を取得した申請者(高学歴者)の取得可能性を高めるのが狙い。
米国移民局(USCIS)は同ビザの年間発給数の上限を一般6万5000件、高学歴者2万件に設定。現在、これを超える申請を受理した場合、まず高学歴者のグループから2万件を無作為に抽出し、その後一般グループの抽選を行う。高学歴者は一般抽選にも参加できる。
変更案では抽選の順番を変え、高学歴者を含めた一般グループから先に実施。その後、一般抽選に漏れた高学歴者のみを対象に、上限2万件の抽選を行う。上限の数に変更はない。DHSは変更により、高学歴申請者およそ5340人(16%)が新たに当選すると試算している。
加えて、申請者は書類を提出する前にオンライン登録するシステムも導入。ここから抽選にかけ、当選者のみUSCISに申請書類を提出する方式にする。
2017会計年度にUSCISが受理した書類は19万8460通。ここ5年の平均は約19万3000通で、15年度、16年度には23万通を超えていた。DHSによると4月の申請受け付け開始後、数日で10万通以上の申請書類が届くため処理が困難であり、変更によりシステムの簡素化を図るという。
DHSは変更案について、オンライン登録システムの試行を重ねて確立する他、必要な場合は一般からの意見を取り入れ修正するという。
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