個別冷暖房システムを導入 キタノホテル

 空調機器などを扱う日本ピーマックは4日、マンハッタン区で唯一の日系ホテル、キタノホテルで記者会見を開き、画期的な冷温水システム「PAFMAC」を同ホテルに北米で初めて導入することを発表した。
 通常、冷温水システムには2管式と4管式があり、4管式では年間を通じて自動に個々の部屋で冷暖房の選択をすることが可能な一方、2管式では個室単位の「冷房」「暖房」の選択ができない。しかし、同システムにより、4管式に変更することなく2管式のままでも、部屋ごとで冷暖房空調の調節が可能となった。これにより同ホテルでは、営業を中断せずに同システムを導入し、快適性と省エネを追求した空調を提供できるようになった。
 既存の配管や熱源などを最大限有効活用できるシステムとあり、記者会見では現地報道陣から施工時間や工事日程、システム構造などの詳細について多くの質問が飛び交った。
 日本ピーマックの代表取締役社長、樋口裕幸氏は「われわれの技術が米国でも役立つと思うので、これからも広めていきたい」と米国展開への意気込みを述べた。キタノホテル代表取締役社長、小池佳子氏は「素晴らしい空調設備を今回北米で初めて導入することができ、お客様に快適な空調を届けられることは大変うれしい」と喜びを語った。

実際の「PAFMAC」の機械を前に、システムの説明が行われた